WBC侍ジャパンの準決勝メキシコ戦のPV(パブリックビューイング)が21日、東京タワー横のスタジオ「スターライズタワー」(東京都港区)で実施された。

最前列でモノマネ集団「ちょいまねジャパン野球部」14人が陣取って、会場の応援を盛り上げた。その中にちょいまねメンバーとは無関係の男性、埼玉県の会社員山下明一(めいいち)さん(42)が交ざってしまった。試合開始前に「危険な席に座ってしまった」と移動しようとしたが、ちょいまねメンバー全員に「一緒に応援しましょ」と全力で引き留められた。意外な反応に山下さんは「まるでメンバーみたいに優しくしてくれて楽しく過ごせた」と感動していた。

侍ジャパンが勝てば同じ会場で22日の決勝戦もPVが実施されるが、山下さんは「その時間に会議があるんです」とがっくりと肩を落とした。その様子を隣に座ったちょいまねメンバーで村上宗隆担当(小村上宗隆)の漫才56号宮崎聖也(27)が「村上の調子悪いですけど、僕も目いっぱい頑張っている。一緒に応援しましょう」となぜか励まして、意気投合していた。【寺沢卓】