WBCの侍ジャパンがメキシコ代表に劇的勝利した21日、先発した佐々木朗希投手(21)の故郷、岩手県ではパブリックビューイングが行われ、歓喜に沸いた。

岩手県大船渡市のショッピングモール「サンリア ショッピングセンター」には約70人の地元住民らが集まり、熱戦にくぎ付けとなった。村上宗隆がサヨナラ勝ちを決めると、会場は熱気に包まれ、スティックバルーンが鳴り響いた。千葉ロッテファンで盛岡市からきたという石井等さん(52)は「最後まで信じて応援してよかった」と興奮さめやらない様子。侍ジャパンのパフォーマンスで話題となったペッパーミルを約3000円で購入し、応援を続けた佐々木忍さんは「『朗希のために打ってくれ』ってそればっかり思っていました。全力野球で明日もがんばって、世界一を取って欲しい」と力を込めた。

地元の子どもたちも勝利を喜んだ。佐藤蒼維ちゃん(6)はスティックバルーンをたたいてエールを送った。試合を終えて「うれしかった。明日も絶対勝ってほしい」と笑顔。地元のゆるキャラ「おおふなトン」も応援にかけつけ「夢を持たせてくれるゲームだったトン」と話した。【沢田直人】