WBCの侍ジャパンが09年以来3大会ぶりに決勝進出を決めた21日、先発した佐々木朗希投手(21)の地元、陸前高田市ではパブリックビューイング(PV)が行われた。

佐々木が小学校3年の時に所属していた高田野球スポーツ少年団の元監督、村上知幸さんによると、会場には地元の野球少年らなど約100人の住民が応援に訪れた。村上さんは試合を終えて「涙が出そうになりました」と感極まった様子。侍ジャパンの劇的勝利を喜んだ。

佐々木は先頭打者を空振り三振に打ち取るなど好投を見せたが、4回に3ランを被弾。村上さんは佐々木の登板について「あの1球がなければ、いつも通り落ち着いて投げていたなと思いました」と振り返った。

村上さんは熱戦を繰り広げた侍ジャパンについて「チャンスがあっても、あと1本が出ないという、国際試合の難しさがあった。ただ、流れは日本にあった。逆転すると言い続けていたのでよかったです」と笑った。その上で、世界の大舞台で活躍する佐々木に触れ「地元のヒーローなので感慨深い。すごいの一言でしかない。ずっと応援したいです」とエールを送った。