ウクライナを電撃訪問した岸田文雄首相は21日夜(日本時間22日未明)、首都キーウでゼレンスキー大統領と会談した。

首相は「なんとしても広島サミットまでに訪問し、揺るぎない連帯を表明したいと思っていた」と述べ、今年のG7議長国としてサミットまでのウクライナ入りを模索していたことを明かした。その上で、ゼレンスキー大統領を広島サミットにオンラインで招待する考えを伝え、大統領は応じる意向を伝えた。

大統領は岸田首相を「国際秩序の強力な擁護者。長年の友人」と呼んで歓迎したという。

岸田首相は21日、訪問先のインドから極秘裏にチャーター機を使ってポーランドに向かい、約10時間、鉄道に乗ってウクライナに入った。キーウの駅に到着したのは、21日昼(日本時間同日夜)。会談に先立ち、民間人多数が虐殺されたキーウ近郊のブチャを訪れ、現場を視察するなどした。

一連のウクライナでの日程を終えた首相はキーウを離れ、ポーランドに向かった。まさに「電撃弾丸訪問」となった。日本には23日朝、帰国する。