東京タワー横のスタジオ「スターライズタワー」(東京都港区)でWBC侍ジャパンと米国の決勝のパブリックビューイング(PV)が22日早朝から実施された。最終回で二刀流大谷翔平がマウンドに登場すると会場は「ワー」「キャー」と悲鳴に近い歓声がこだました。最後の打者となったエンゼルスでチームメートのトラウトを三振で打ち取ると400人の満員で埋まった会場全体がどよめき、揺れた。

選手マネ集団「ちょいまねジャパン野球部」メンバーも大谷が投球練習をしているところからイスから離れて、いつでも飛び出していけるように中腰になってスタンバイしていた。最後の1球が投じられ、画面上の大谷が帽子を投げると会場中が「やったー」「優勝だ」「おめでとー」「世界一だぁ」と侍ジャパンへのさまざまな祝福ワードが怒号のように繰り返された。

ちょいまねリーダーでヌートバー担当(ノートバー)のお笑いタレント、クロワッサン。(41)は「自分でも似ていないのは分かっていた。メンバーの中でもお笑い枠だと割り切っていたから。ああ、でも、このメンバーでやれてよかった。日本の優勝をメンバーと味わえて本当に良かった」と目頭を押さえた。

これでちょいまねジャパン野球部は解散となる。クロワッサン。は「野球関係のイベントを待ってます。昨年のサッカーW杯でもモノマネして、それでイベントの仕事が今入ってきている。野球でも必要とされれば、どこにでもいきます」と威勢良く答えて「ホンネは、ほんのちょっとでいいから休ませてください。優勝の余韻にひたりたい」と手製の23番のユニホームで涙をぬぐった。【寺沢卓】