侍ジャパンがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝で世界一奪還を果たした22日、株式市場では侍メンバーの名前が入った企業の「連想買い」の動きがみられた。

2回に同点ソロ弾を打った村上宗隆関連で、自動車部品メーカー「村上開明堂」は、寄りつき直後に前日(祝日前の20日)終値より490円高い3150円に急騰。その後は落ち着きを取り戻しながら緩やかに下落、終値は前日比5円高の2665円だった。また村上が所属するヤクルト本社の株価は、取引開始直後の午前9時すぎ、9520円とこの日の高値を記録。その後、上昇と下落を繰り返しながら終値は9420円で前日比30円高となった。

大谷翔平の名前が入っていることで注目されていた鉄鋼製品メーカー「大谷工業」はこの日、9690円の値で取引をスタート。一時1万円まで値を上げたが、試合が終了した午後は下落。終値は前日比1490円安の7260円で取引を終えた。

同社の株価はWBC期間中、大きな上昇カーブを描いた。今月7日は4805円だったが、1次ラウンドB組の試合が進むにつれ株価は急上昇。15日の終値は1万3060円、16日には一時1万6050円の値をつけるなど急騰。1週間あまりで3倍以上になり、「大谷関連銘柄」として話題になっていた。