横浜市の観光名所、横浜中華街に4月中旬、サウナ施設「HARE-TABI SAUNA(ハレタビサウナ)」がオープンする。同市で創業して45年、店舗事業、カフェなどを展開している「アミナコレクション」がサウナブームに着目。クラウドファンディングでの支援も得て、手がけた。

サウナは3階部分にあり、男女に分かれて利用できる。サウナ室は男性の方は26人、女性は7人、入浴スペースも含めると男性は一度に30人、女性は10人、入ることができる。地域店舗の協力も得て、サウナに入る前、入っている最中、サウナ後に飲むドリンク、サウナ飯、漢方水風呂など、オリジナルのコンテンツも開発していくという。

中華街はコロナ禍で観光客の足が遠のいた。横浜市観光振興課によると、コロナ前の2019年(令元)には宿泊、日帰り合わせた観光集客が約3634万人、観光消費額は3762億円あった。それが20年は1629万人、1050億円と大幅に減った。21、22年は回復が見込めそうだが、コロナ前には程遠いという。中華料理店をあきらめ、占い館や雑貨店に事業を転換させる店舗も目立つ。

「元気を取り戻し、横浜観光を盛り上げるため、観光の拠点になる施設にしたい」。アミナコレクション新事業推進部アメツチテラス部門長の坂西俊郎氏はこう言う。

近くには横浜スタジアム、横浜港、マリンタワー、山下公園などがある。「サ活」してまず整え、中華街で胃袋を満たしたり、スポーツ観戦やクルージングなど、それぞれの楽しみ方ができれば、地域活性化につながる。