静岡市に本社のある静岡鉄道は、静岡まつり初日となる31日、新静岡駅で「家康公が愛したまち静岡」をPRする家康公ラッピングトレインの出発式を開催した。この電車は、グループ全25社で取り組む、「静岡ゆかりの徳川家康公に関するプロジェクト」の一環として、土・日・祝日を中心に運行するもの。タクシーや路線バスに続く。

金色をベースにした外装には、家康公をはじめ現在放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で象徴的な存在となっている、「金陀美(きんだみ)具足(久能山東照宮所蔵)」などの甲冑(かっちゅう)などが描かれている。車内には、葵(あおい)の御紋を中心に久能山東照宮と駿府城のやぐらを配したデザインのポスターと、家康公の年表を掲出している。

このラッピングトレインは来年2月まで運行の予定。静岡鉄道では、家康公に注目が集まるこの機会に、静岡と縁のある企業や団体とともに、「家康公が愛したまち静岡」の認知度向上や観光客の誘致に努めたいとしている。