藤井聡太王位(竜王・叡王・棋王・王将・棋聖=20)への挑戦者を決める、将棋の伊藤園お~いお茶杯第64期王位戦挑戦者決定戦羽生善治九段(52)対佐々木大地七段(27)戦が18日、東京・千駄ケ谷「将棋会館」で行われた。

対局は先手の佐々木が勝ち、挑戦権を獲得した。王位戦は初登場。6月に開幕する棋聖戦5番勝負に続き、連続でのタイトル初挑戦となった。今年1~3月に藤井王将に挑戦した羽生九段のリターンマッチ実現と6年ぶり24回目の王位戦登場はならなかった。

敗れた羽生は左手で髪の毛をかきむしりながら、「やりすぎでした」と途中の局面を悔やんだ。相掛かりから佐々木にリードを許す。竜2枚を駆使して反撃したが及ばなかった。

4月には理事選に初当選。6月の棋士総会では日本将棋連盟の次期会長に推される可能性が高い。その前に藤井との再戦を目指したが、最後の一歩で棋聖戦に続く連続挑戦権を得た佐々木に阻まれた。

「挑決まで進めたのは良かったが、最後は残念でした」。次は予選を勝ち上がって、16人での勝ち抜き戦となる王座戦挑戦者決定トーナメントでタイトル挑戦権獲得を目指す。