自民党の小泉進次郎元環境相は30日、かつて大臣を務めた古巣の環境省を訪れ、西村明宏環境相と面会し、プラスチック汚染を終わらせるためにまとめた提言書を手渡した。

「大阪ブルー・オーシャン・ビジョン推進議連」会長として、議連メンバーとともに訪問。プラスチック汚染対策条約の策定に向けた国際交渉で、日本が主導的な役割を果たし、政策を強化することなどを要請した。

今年4月のG7気候・エネルギー・環境大臣会合で、プラごみによる新たな汚染をゼロにする目標を、当初の2050年から2040年に10年前倒しすることで合意がなされた。進次郎氏は「本当に大きな成果だ」と評価し、合意の実現に向けた政策の強化や、世界的枠組みの交渉で日本がリーダーシップを果たすことを要請。西村氏は「実施してやり遂げなければ意味がない。環境省をあげて取り組みたい」と応じた。

終了後、進次郎氏は「今回のG7サミットでは陰に隠れているが、(ゼロの目標時期が)10年間前倒しになり、首脳宣言の中にも入った。政治の世界で達成目標が10年も前倒しになることは、なかなかない」と述べ、G7での合意の意義を強調した。