2日午前に行われた松野博一官房長官の会見で、将棋の第81期名人戦を制して、20歳10カ月の史上最年少での名人と7冠を達成した藤井聡太名人への国民栄誉賞授与を検討するかどうか、という質問が出た。

松野氏は「藤井聡太名人のこれまでのご活躍と努力に心から敬意を表したい」とした上で、「国民栄誉賞は広く国民に敬愛され社会に明るい希望を与えることに顕著な業績があった方に、その栄誉をたたえることを目的としたものだ。個別の授与の検討状況については答えを差し控えたい」と、述べるにとどめた。

その上で「藤井名人には引き続き、ご活躍を期待したい」と述べた。

将棋界では2018年2月、羽生善治竜王(肩書は当時)と囲碁の井山裕太7冠(同)に、安倍晋三首相から国民栄誉賞が授与された。将棋、囲碁の棋士の国民栄誉賞受賞は、2人が初めてだった。ちなみに、個人の最年少の受賞者は同年7月に授与されたフィギュアスケートの羽生結弦さんで、当時23歳だった。