インターネットの動画投稿サイトで芸能人らを脅迫したなどとして、警視庁が暴力行為法違反(常習的脅迫)などの疑いで逮捕状を取っていた元参院議員のガーシー(本名・東谷義和)容疑者(51)が4日、滞在先のアラブ首長国連邦(UAE)から航空機で成田空港に到着した。警視庁は今後、ガーシー容疑者を逮捕する方針。

ガーシー容疑者は今年4月、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配されていた。旅券について、ガーシー容疑者はUAEの日本総領事館に紛失届を提出し、4月12日付で失効している。

日本とUAEの間では犯罪人引渡条約が結ばれていないが、捜査関係者などによると、警視庁は5月に捜査員をUAEに派遣し、現地当局に捜査協力を依頼していた。航空機に捜査員は同乗していない。

捜査関係者によると、逮捕状の容疑は昨年2~8月、動画投稿サイト「ユーチューブ」で芸能人ら3人を脅したほか、このうち1人の事業活動を妨害し、撤退するよう強要した疑い。

ガーシー容疑者は昨年7月の参院選比例代表で旧NHK党から出馬し、初当選したが、1度も登院しておらず、今年3月、参院本会議で除名され国会議員の資格を失った。