自民党安倍派の塩谷立会長代理は8日、自民党本部で開いた派閥総会で、次期衆院選から新設される新衆院山口3区の候補者選びについて「なんとしても、大変大事な選挙区なのでしっかり(安倍派として)死守する」と述べた。

新山口3区には、安倍晋三元首相の地元だった山口4区が編入される。安倍氏の後継として4月の衆院山口4区補選で当選した吉田真次氏と、現3区の林芳正外相がともに次期衆院選の公認候補予定者となる支部長就任を希望している。

候補者調整は最終段階に入っており、今月16日までには決着する見通し。党内では、吉田氏ではなく林氏の支部長就任が有力視されている。

塩谷氏は7日に岸田文雄首相に面会して吉田氏を支部長とするよう要請しているが、この日は森山裕選対委員長にも面会した。会合後の取材で、塩谷氏は「しっかり(比例代表ではなく)選挙区(新山口3区)をということを要請した」と述べた上で、森山氏からは「なかなか難しいが、検討します」という趣旨の返答があったと明かした。