社民党前党首で元参院議員の又市征治(またいち・せいじ)氏が18日午前5時43分、敗血症のため富山市内の病院で死去した。又市氏の訃報を受けて、野党幹部らがそれぞれ自身のX(旧ツイッター)を更新し、追悼や思い出のコメントを投稿した。
立憲民主党の枝野幸男前代表は、又市氏の訃報を報じるニュースを引用する形で「残念な知らせが届きました。心から哀悼の意を表します。政策的には意見を異にすることもありましたが、大局的見地から政務にあたられ、何度も助けていただきました」と記した。
また「今、かつて社民党に所属されていた多くの皆さんと、立憲民主党で同志としてともに活動することができているのは、又市さんのおかげです。一度がんを患われ議員はご勇退されましたが、まだ79歳。早すぎるお別れが残念でなりません」とも記した。
立民の泉健太代表も「又市前党首、国政への長年のご貢献お疲れ様でございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます」とつづった。
共産党の志位和夫委員長は「又市征治さんは、野党共闘を進めるために力をつくされ、節々で協力させていただいたことを、感謝をともに思い起こしております。社民党大会に何度もご招待いただき、温かく歓迎してくださったことも忘れられません。心からのお悔やみを申し上げます」と記した。
同党の小池晃書記局長は「2017年総選挙直前、『希望の党』の動きに抗し、『共産党と社民党で選挙共闘を始めよう』と、当時社民党幹事長だった又市征治参議院議員に提案。即座に動いていただきました。その後、立憲民主党が立ち上げに。共闘破壊の企みを止める布石になりました。頼りになる政治家でした。心から哀悼の意を表します」とつづった。
2020年2月に又市氏から党首を引き継いだ社民党の福島瑞穂参院議員は「又市征治さんが18日早朝亡くなられたと聞きました。心からお悔やみを申し上げます」と記した。
又市氏は2001年7月の参院選比例代表に社民党から立候補し、初当選。3期務めた。党首のほか副党首、幹事長、国対委員長、選対委員長などを歴任し、野党内に太いパイプを持つことで知られた。2019年に肺がんの手術を受け同年の参院選には出馬せず、参院議員を引退したが政治活動は続けた。