豪華キャストに展開の読めないストーリーで大きな反響を呼んだTBS系連続ドラマ、日曜劇場「VIVANT(ヴィヴァン)」。モンゴルの砂漠で撮影が行われるなど壮大な世界観に引き込まれる人が続出した。そんな中、さいたま市南区の小さなベーグル専門店が話題となっている。JR武蔵浦和駅から徒歩で10分ほどの距離にあり、名前はドラマと同じ「VIVANT」。地域の人を中心に多くの人が集まった。店ではドラマの放送期間中、登場人物やロゴをイメージした限定のベーグルを販売し“続編”となる新しいメニューも検討している。

店は伊藤万美子さん(56)と市川寿美子さん(56)の双子姉妹が店主を務める。02年にパン教室を始めて04年にベーグル専門店をオープンした。店名にはフランス語で「人生を楽しむ」という意味が込められているという。姉の万美子さんはドラマの反響について「お客さんとの会話の中にも『ドラマ見ました!』とかそういう話をよくしました。子供と一緒に来てくれる方も多かったですね」と振り返る。2人は店に並ぶパンを100個ほど増やして対応。開店する午前8時よりも前から列ができるなど、完売までの速度が上がり、500個ほどのパンが昼前にはなくなってしまうこともあったという。

ドラマからインスピレーションを受けた商品も生まれた。放送が始まる2日ほど前に、TBS系情報番組「THE TIME,」からコラボメニューについての提案があったという。ドラマについて事前情報はなかったが、2人はドラマの世界観から2つのベーグルの考案。1つは主人公「乃木憂助」が渦に巻き込まれる様子をチョリソーと生地で表現。もう一つはドラマのロゴのイメージした赤と黒のスイーツのベーグル。生地にチョコを入れ、クリームチーズやキイチゴを包んだメニューとなっている。9月17日の最終回とともに販売を終了したが、合計で2200個が売れたという。

続編や映画化を期待する声が多いドラマについて店主の2人は「昨日も見返して考察してたんでしょ」「新しいメニューで『別パン』はどうかな」と楽しそうに話していた。【沢田直人】

 

◆「VIVANT」 TBS系の看板ドラマ枠「日曜劇場」で7月期に放送した。堺雅人が主演。「半沢直樹」など数々の大ヒットドラマを手掛けた福澤克雄氏の企画・監督の最新オリジナル作で“日曜劇場史上最も豪華”といわれる主役級キャスト陣が集結した。初回までストーリーや役柄が一切明かされずに始まり、謎と伏線が交錯する展開にネット上などではさまざまな考察が過熱する社会現象となった。