自民党は22日の総務会で、先日の党4役に続く新たな党人事を承認した。

岸田文雄首相の最側近で今回の内閣改造で官房副長官を外れた木原誠二衆院議員が、茂木敏充幹事長を補佐する幹事長代理に就任した。

茂木氏については、岸田首相が一時、交代も視野に調整したとされ、最終的に続投を決定した経緯がある。自民党関係者からは「木原氏は幹事長の補佐役というより、岸田首相からは『お目付け役』的な立場を期待されているのではないか」との声も出ている。木原氏は、萩生田光一政調会長のもとで政調会長特別補佐を担うことも決まった。党要職である幹事長と政調会長の2つのポストの補佐役を兼任する、異例の立場となった。

幹事長代理は木原氏を含めて計5人。女性は1人で、稲田朋美元防衛相も起用された。

一方、国会対策では、続投する高木毅国対委員長を支える国対委員長代理として、2年近く務めてきた御法川信英氏に代わり、西村明宏前環境相が起用された。昨年8月、閣僚経験者としては異例の国対副委員長に就任した小泉進次郎元環境相は今回、国対副委員長のポストを外れた。

フランス研修中の写真のSNS投稿が猛批判を浴びた松川るい参院議員が務めていた女性局長には、北海道知事出身の高橋はるみ参院議員が就任した。松川氏が引責辞任後、空席が続いていた。

また、今年9月13日まで務めた女性活躍担当の首相補佐官時代に、ブライダル業界への補助金事業の成果についてSNSに書き込み、「ブライダルまさこ」と、こちらも大きな批判を受けた森まさこ参院議員が、人事局長に就任した。