ドイツ・ベルリンで開催されたベルリンマラソンで24日、環境活動団体「ラスト・ジェネレーション(最後の世代)」が妨害活動を行った。マラソンのスタート直前にコース内にオレンジ色の液体塗料をまいた。団体メンバーの一部は拘束されたとみられる。

団体はX(旧ツイッター)で「出番だ」などとポスト。「コース上のオレンジ色を「警告色だ」とし、2030年までの化石燃料からの脱却を訴えた。さらに「次のビッグイベントで我々の姿をもう一度見たいか。あるいは我々の主張にようやく耳を傾けるか。この問題はあなたやあなたの愛する人々に関わる問題だ」などとポストした。

 

◆「最後の世代」による主な活動

▽22年7月22日 イタリア・フィレンツェ 美術館に所蔵のボッティチェッリの「春(プリマヴェーラ)」に男女2人が手を接着した。絵はガラスで保護されており、無事

▽22年10月23日 ドイツ・ポツダム 美術館に所蔵のモネの「積みわら」にオレンジ色のベストを着た男女2人がマッシュポテトを投げつける

▽22年11月4日 イタリア・ローマ 美術館所蔵のゴッホの「種まく人」に複数人の活動家が野菜スープをかける

▽22年11月15日 オーストリア・ウィーン 美術館所蔵のクリムトの「死と生」に活動家の男2人が黒い油状の液をかける。1人は額縁に体を接着

▽23年5月21日 イタリア・ローマ トレビの泉に複数人の活動家が立ち入り、炭を含んだ大量の黒い液体をまく

▽23年9月17日 ドイツ・ベルリン ブランデンブルク門に活動家がオレンジ色のスプレーを大量に吹き付ける。警察が14人を拘束