「必ず関取になってお金がたくさんもらえるようになりたい--」 大相撲東前頭15枚目の熱海富士(21=伊勢ケ浜)が24日の千秋楽、優勝決定戦の土俵に立ったが静岡出身力士としての初優勝はならなかった。
熱海富士は地元熱海中学の卒業アルバムの巻末で「将来の夢」と題して、などと具体的に角界での稼げる力士のイメージを描いていた。
熱海富士に声援を送った同級生の親によると「朔太郎くん(熱海富士)は体が大きいからとても目立つんだよね。相撲で活躍していたけど、他の生徒に対していばることもなく、いつもニコニコしていましたね」と当時を振り返った。
また、長距離を歩いたりする行事があって「親はルートの途中で事故がないように見守っているんです。でもゴール前で朔太郎くんがうずくまって泣いていたの」と話し「長い距離を歩くと股ずれして、それが痛くて」と理由を訴えたが「頑張って完歩したんだよね。子どもながら偉いと思いました」と思い起こしていた。「だから、というわけじゃないけど、今回はもうちょっとで勝てなかったけど、朔太郎くんならはね返して、強い力士になってくれると信じている」と語った。