観測史上最も暑い夏となった今年は、9月も残暑を肌身で感じた。
28日も35度以上を記録する猛暑日となったのは静岡・清水(36度)、同・静岡(35・8度)、山梨・甲府(35・4度)、三重・桑名(35・3度)と4カ所だった。
最高気温31・1度を記録した滋賀・彦根市の市立佐和山小学校では、運動会に参加していた児童2~6年30人が体調不良を訴えて14人が3カ所の病院に救急搬送された。めまいや白目をむくなどの症状がみられたがいずれも軽症と診断され、数時間後に無事に帰宅した。
佐和山小では全国各地の猛暑を受けて8月29日に運動会を分散開催を決定。28日は徒競走などの走る競技、10月18日はダンスなどの団体での競技の実施日として、ともに気温の低い午前中に終了させる対策を講じていた。
彦根地方気象台によると28日は午前8時で26・3度だったが同10時には29・8度、同11時には最高気温31・1度となり急激に気温上昇していた。同気象台では「9月28日で30度を超える気温は初めてになる」と話した。
猛暑日が観測された28日について気象庁は「おそらく全国の暑さのピークはここまでとは思われる。今後は徐々に秋らしい気候になっていくのではないか」と分析しながらも「それでも油断はできない状況は続いていて、10月から冬にかけても高温傾向は続く可能性は捨てられない」とした。