日本将棋連盟会長の羽生善治九段が1日、X(旧ツイッター)を更新。「今回はヒグチユウコ先生とコラボさせて頂きました。是非よろしくお願いします。」と将棋会館建設クラファン同日からの第5期のスタートを宣言した。

日本将棋連盟は新将棋会館建設プロジェクトとして、クラウドファンディングを実施中。羽生会長がXで紹介したように、第5期では、新たに画家のヒグチユウコさんとのコラボシリーズが登場。ヒグチユウコさんはネコの登場する作品が多く、グッチなどさまざまな企業とのコラボなどでも知られる。将棋会館建設クラファンの「ヒグチユウココラボコース」では、ネコに加えて、ウサギの絵が多用されたグッズが展開されている。ウサギといえば羽生会長は大のウサギ好きで知られている。

5期目の返礼品には12月16日に将棋会館で行われる「藤井聡太竜王・名人と永瀬拓矢王座の研究会の様子を再現した対局の観戦」などのコースが紹介されている。この対局の支援金は80万円。オンライン視聴権は1万5000円となっている。

会館建設委員である藤井7冠も動画メッセージを公開した。藤井7冠は「棋士の藤井聡太です。日頃より将棋界また、クラウドファンディングへのご支援をいただき、誠にありがとうございます。将棋会館の移転もいよいよ来年ということで寂しさを感じる一方で、皆様に支えられて新しい会館ができることをとても楽しみに思っています。新会館が将棋の楽しさ、面白さをより多くの方に伝えられる場所になればと思っています」とあいさつ。「クラウドファンディングの第五期では心ばかりではございますが、ご支援様に向けた永瀬王座との特別対局をはじめ、様々な返礼品をご用意しています。是非、ご支援をいただけましたら幸いです」と支援を呼び掛けた。

将棋会館の建設クラファンは全体の目標が6億円。6期に分け、3期目までで2億8000万円を集めた。4期目も85,278,000円を集め、ここまでの合計は約3億6500万円。残り2期で2億3500万円の協力を目指す。

現会館は1976年(昭和51)建設で築47年。建物の老朽化のほか、対局室の不足、ネット時代に対応した中継設備の拡充などの必要に迫られており、新たな歴史を刻む新たな拠点の建設を目指す。

◆「新・将棋会館建設プロジェクト」のクラウドファンディング

▼第1期(21年10月~12月) 約1億4500万円

▼第2期(22年4月~6月) 約8600万円

▼第3期(22年10月~12月) 約4900万円

▼第4期(23年4月~6月) 約8500万円