立憲民主党の辻元清美参院議員は1日、NHK「日曜討論」に出演し、さきの内閣改造をめぐり、副大臣&政務官人事で女性議員の登用がゼロだったことについて「びっくりした。どうしたらこういうことができるのかしら」と指摘した。「世界中に恥ずかしいという思いもした」と述べた。辻元氏は党ジェンダー平等推進本部副本部長を務めている。
この日の番組のテーマは「ジェンダー平等・女性活躍」。辻元氏は、訪米中に米政府のジェンダー平等評議会の責任者と議論していた中でこのニュースを知ったとし「世界中に恥ずかしいという思いもした。政権にしっかりしてもらわないと、日本の存在が示せない」と訴えた。
一方、同じく出演した自民党の高橋はるみ女性局長は、副大臣と政務官の女性議員ゼロについて「これは適材適所の結果と受け止めている」と主張。元国民民主党副代表の矢田稚子氏が賃金・雇用担当の首相補佐官に就任したことに触れ「こうした、全体としての岸田政権を支える体制が今後どのような成果を出していただくのかが、何より重要だ」と述べた。
副大臣と政務官に女性議員がいないことを「適材適所」と繰り返す高橋氏に、辻元氏は「いや、高橋さんが自民党の中で声をあげてくださいよ。(北海道)知事もされていたわけで、女性のリーダーなのだから。全員、男でいいのかと、高橋さんが言わなきゃ」と促したが、高橋氏は「やはり適材適所ということに尽きる。補佐官を含めての岸田政権を支える体制がどういう成果をあげるか、それを注視していくということ」と述べるにとどめ、辻元氏は「そうかしら」と、疑問のツッコミをしていた。