囲碁の第27期ドコモ杯女流棋聖戦を制して初めてタイトルを獲得した上野梨紗女流棋聖(17)の就位式が22日、都内のホテルで行われた。今期は囲碁界最年少タイトル保持者で3月で韓国移籍を表明している仲邑菫前女流棋聖(14)に挑んだ。第1局こそ落として、対仲邑戦は7戦7敗となったものの、そこから2連勝で初戴冠となった。姉は上野愛咲美女流名人(女流立葵杯=22)で、囲碁界での姉妹同時のタイトル獲得は37年ぶりとなる。

上野が謝辞を終えると、師匠の藤沢一就八段(59)がホッとした表情を見せた。「こちらが緊張しました。うまくスピーチできるかどうか」。

上野の成長度合いは、活躍ぶりを見て実感していた。特に昨年秋のアジア大会囲碁競技女子団体戦で、藤沢の娘の藤沢里菜女流本因坊(25)、上野の姉の上野愛咲美女流名人(22)と3人でチームを組んで銅メダルに輝いた。「あれを契機にして急速に囲碁がしっかりした」と進歩を認めた。

2019年(平31)4月にデビューした時、囲碁界4組目の姉妹棋士として注目された。当時すでに姉はタイトルを獲得していた。「梨紗もいずれタイトルを取れるとは思っていました。順調に強くなっています。プロデビューが第1のスタートなら、今日は第2のスタート」と話していた。