囲碁の第49期天元戦を制して3年ぶりの復位を果たすとともに、自身初の3冠となった一力遼天元(棋聖・本因坊=26)の就位式が22日、都内で行われた。今期は、3連覇を目指した関航太郎前天元(22)との5番勝負で3勝1敗。一昨年1勝3敗で失ったタイトルを奪い返した。

天元戦直前の昨年7月、本因坊戦7番勝負ではV12を目指した本因坊文裕(井山裕太=34)からフルセットの末、4勝3敗で初の本因坊を獲得した。さらに同年9~10月のアジア大会囲碁男子団体戦(中国・杭州)では日本代表メンバーとして銅メダルに輝いた。勢いに乗って挑んだ10月10日の第1局(愛知県岡崎市「龍城神社」)こそ落としたが、第2局(札幌市「ホテルエミシア札幌」)で逆転勝ちしてから3連勝した。第3局は過去4回の天元戦で勝ったことがなかった福岡(福岡市「大濠公園能楽堂」)で勝利。第4局は、関にタイトルを奪われた兵庫県洲本市「ホテルニューアワジ」でリベンジを果たした。

「2局目に逆転勝ちして運が良かった。内容は改善できる点が多い。課題が見つかった」と一力は謝辞を述べていた。