囲碁の第49期天元戦を制して3年ぶりの復位を果たすとともに、自身初の3冠となった一力遼天元(棋聖・本因坊=26)の就位式が22日、都内で行われた。今期は、3連覇を目指した関航太郎前天元(22)との5番勝負で3勝1敗。一昨年1勝3敗で失ったタイトルを奪い返した。

主催者あいさつで日本棋院の小林覚理事長(64)は、「若手に取られたタイトルを取り返すのは難しい。勢いに乗ってのし上がってきた相手に勝てたのは実力」と評した。また、一力の囲碁について「人の囲碁をまねしない。常に新しい局面に挑戦し、難解になれば難解になるほど大好物になっている」とも語った。

そのうえで、「3冠はあくまで通り道。7冠(タイトル=棋聖・名人・王座・天元・本因坊・碁聖・十段=全制覇)もありうる。可能性は50%以上持っている。7冠取って、世界王者になって、囲碁界を去って親孝行して」と述べた。

一力は、父が社長を務め、仙台市に本社を置く「河北新報」の記者で、後継者でもある。

就位式後の会見では、「7冠というより、目先の棋聖戦第6局(2月29日~3月1日、神奈川県箱根町)に集中します」と冷静だった。井山裕太王座の挑戦を受けている今期の棋聖戦は現在、一力が3勝2敗。3連覇まであと1勝としている。