藤井聡太名人(竜王・王位・叡王・王座・棋王・王将・棋聖=21)への挑戦権を争う、将棋の第82期A級順位戦最終9回戦一斉対局が29日、静岡市「浮月楼」で開催される。その前夜祭が28日、同所で行われた。

翌日の決戦を控えた10人の棋士が決意表明を行った後、スペシャルゲストとして藤井名人が登場。立会人の青野照市九段(71)、聞き手の小林健二九段(66)に囲まれてトークショーを展開した。

浮月楼を訪れるのは1年前のA級最終局、渡辺明名人(当時)に挑戦していた4月の名人戦7番勝負第2局以来、3回目。最初に訪れた時の印象について、「対局者として挑戦がかかった状況で大変な緊張感がありました」と振り返った。その後で、「今年はこんなに気楽でいいのかな」と語り、訪れたファンの爆笑を誘った。

最後にもう一度、「今期のA級はまれに見る大混戦で、対局される方は大変だと思いますが、見ている方からするとこれほど面白いことはないです。明日は私も対局を楽しみたい」と話し、大きな拍手を送られていた。

9回戦の組み合わせは、渡辺明九段(39)対広瀬章人九段(37)、菅井竜也八段(31)対豊島将之九段()33永、瀬拓矢九段(31)対中村太地八段(35)、斎藤慎太郎八段(30)対佐々木勇気八段(29)、稲葉陽八段(35)対佐藤天彦九段(36、いずれも上が先手)。