静岡県の川勝平太知事(75)が、1日に新しく入庁した県職員に訓示を行った際に、職業差別と受け取れる発言をしていたことが分かり、川勝氏は2日に県庁で取材対応した際、6月に知事を辞職する意向を唐突に表明した。

川勝氏はの訓示の際に「県庁は別の言葉で言うとシンクタンク。毎日毎日野菜を売ったり、牛の世話をしたり、ものをつくったり、とかいうことと違って、基本的にみなさま方は頭脳、知性の高い方たち。それを磨く必要がある」などと発言。これに批判が相次ぎ、川勝氏は2日に報道陣の取材に対応。「6月の議会をもってこの職を辞そうと思う」と述べてそのまま立ち去った。理由にも触れなかったことから反発した報道陣の怒号が飛び、混乱する結果となった。

川勝氏は現在知事4期目だが、これまでにも問題視される発言を繰り返してきた。最近では2019年12月には、県の施設の整備をめぐり面会した県議団らに対し、整備に反対する県議を念頭に「(県議には)ヤクザもいる」「ゴロツキもいる」「反対する人がいたら県議の資格がない」などと発言。会見で謝罪に追い込まれた。

2021年10月には、参院静岡選挙区補補選の応援演説の際、御殿場市長出身の対立候補を念頭に「(御殿場には)コシヒカリしかない」「観光しかない」などと発言。翌月、臨時県議会で辞職勧告決議が可決され、川勝氏は「来年は生まれ変わる」などと、謝罪した。

同年6月の知事選の集会の際には、かつて学長を務めた静岡文化芸術大の学生に関して「(学生の)8割くらいが女の子。11倍の倍率を通ってくるので、みんなきれい」「顔のきれいな子はあまり、かしこいことを言わないときれいに見えない。ところが全部きれいに見える」と発言していたと一部で報じられた。これを受け、川勝氏は同年末に謝罪に追い込まれた。

今年3月には、同県磐田市に本拠地を置く女子サッカークラブの表敬訪問時に、メンバーに「磐田は文化(水準)が高い。浜松より元々高かった」と発言。地域差別とも受け取れる発言をしていたことが発覚したばかりだった。この時、川勝氏は「歴史的事実で市民の共通認識」と主張して、撤回しなかった。