なでしこチャレンジリーグEASTの大和シルフィードが7月15日、最終節でノルディーア北海道を2-0で破り、9勝3敗3分け、勝ち点30で初優勝を飾った。9月1日開幕のプレーオフへ進出し、なでしこリーグ2部昇格を目指す。

 今季は苦戦が続いた。開幕戦を1-3(対ノルディーア北海道)で落とす黒星スタート。第7節で昨季4戦全勝のFC十文字ベントスにも1-3で敗れた。そこで藤巻藍子監督はセットプレー時の守備を修正。攻撃も単調なロングパスを減らし、ショートパス主体に切り替えた。残りの8試合を7勝1分けで乗り切り、初制覇に結び付けた。

 ワールドカップ(W杯)効果もあった。ベルギーやフランスのカウンターを参考に、攻撃時の守備のリスク管理を徹底。「W杯を見て、目指すプレーが具体的にイメージできたと思う」と振り返った。

 試合ごとに育まれた選手たちの一体感。クラブ創設初となる同リーグ2部昇格に、視界は良好だ。藤巻監督は「今よりさらに精度を上げて、レベルアップしたい」と気を引き締めた。