7月のなでしこジャパン米国遠征に初招集された、同リーグ1部ノジマステラ神奈川相模原のDF国武愛美(21)が、11年ワールドカップ(W杯)優勝メンバー大野忍の言葉を胸に、アジア大会(インドネシア・ジャカルタ、女子サッカーは16~31日)で金メダルを目指す。「大野さんにはビルドアップの際のアドバイスを頂いている。全力で守って、勝利に貢献したい」。

 国武にとって大野の存在は大きい。今季からチームメートとなった大野には、練習やリーグ戦で常に声をかけられている。米国遠征でもブラジル戦前にラインでやりとり。「世界で戦う上で、何ができるか不安だったけれど、大野さんに『自信持ってやって』と励まされて、すごく勇気づけられた」と振り返った。

 国武はこの遠征でスピードや、パワーで上回る相手との駆け引きを体感。ポジショニングや予測力で世界と戦う術(すべ)を学んだ。「アジアで戦う前に、世界を経験できたことは大きい」と国武。いよいよ今日16日のタイ戦からスタートするアジア大会で、さらなる成長を誓った。