荒川(東東京支部・城東ブロック)専用グラウンドには人気番組「SASUKE」ばりの手作り雲梯(うんてい)が。15メートルほどの長さを選手が次々渡って体幹を鍛える。他にも高さ8メートルからつるされたヒモを腕だけで上り下りするなど、珍しい自前のトレーニング設備がある。尾池勉監督が目指す「全員野球・全力疾走」のための小道具だ。

「新入生には、最初に言う6つのモットーがあります。あいさつ、感謝の気持ち、思いやりの心、素直な心、覚悟の心、そして自主性の心…これが人としての成長に大切。社会に出たとき必ず役に立ちますから」

部員は現在67人。3年の水澤大翔主将(二塁手)は先のモットーがすべて備わった選手だ。「元気もあり、思いやりもあるのでチームをまとめられる。守備力も高い」(同監督)。新チームとなる2年の新主将候補は尾池剛捕手。1年チームでも主将を務めてきた。

「注目選手は金田幸大(三塁手)。打撃・守備ともによく、気迫あふれるプレーでチームを盛り上げます。他にも植田彩幹、志村魁燦などムードメーカーはいっぱいいますよ」(同)。