二宮大磯シニア(南関東支部・西ブロック)

「金星をあげよう!」

田城大輔監督は、大会の前に必ず選手たちに気合を入れる。「3回戦くらいになると強豪と当たる。そこを突破できるかどうかがカギ」という意味だ。目標とするのは関東大会への出場であり、そのための独自練習もある。基礎体力作りのための「動物トレ」だ。「選手がアヒル、アザラシ、カニ、クモなどさまざまな動物に擬態して自重トレーニング(体重をウエート代わりにする)をします」。その光景は冬場の名物として定着している。コーチ陣も充実。「ノックがプロ級にうまい」(同監督)という川口慶洋コーチに、東海大甲府時代の甲子園ベスト4球児・佐々木龍一コーチら8人体制でバックアップする。

新チームの主将は田上凌(遊撃手・3番)。声と行動でチームメートを引っ張るタイプ。「マジメでいい選手です」と監督も太鼓判を押す。「今年は守備とセオリー重視で場面を考えた野球をしよう」ということで、投手陣にも期待がかかる。右の山口善貴と左の召田晴琉だ。「山口は真っすぐがよく走るし、召田は体は小さいけれど技巧派。制球力もある。今年は両エースの頑張りが見どころですよ」(同監督)。