「新チームは個性派集団。自己主張の強い選手が多い」と、南アルプスシニア(西東京支部・山梨ブロック)の若林優監督。明るく楽しく力を出せればと、あえて型にはめることはしない方針だ。というのも、現2年生が入る前は部員が10人。不安の中で地道なスカウト活動が実り、総勢28人まで回復したからだろう。同監督はチームのOBで、モットーは「何ごとにも一生懸命。最後まで手を抜かず、あきらめず」。23年前には全日本選手権ベスト8に輝いた。選手たちにはそこを目標に、そして超えてほしいと指導にも熱が入る。

個性派集団をまとめるのは千野修平主将(5番)だ。口数の少ない選手だったが、監督に直談判して主将になったという。「強いチームにしたい、という熱意にほだされました」(同監督)。3番は捕手の飯窪周太。秋季大会で2本の本塁打を放ったスラッガー。4番に座るのは右翼手の佐野光琉でこちらも志願組。

投手陣は中田有飛と三神柊太のコンビで試合を作る。中田は5種類の変化球を駆使し、三神はパワーで押し切るタイプ。個性の爆発で「面白い野球」を目指す!