小田原足柄シニア(南関東支部・西ブロック)

「花形選手はいないが、非常にバランスがいい」。津川真人監督は新チームをそう評価した。秋季大会の成績は振るわなかったが、続くクラストカップ神奈川予選ではベスト4に。「1つのアウトを全員で取りに行く、いい野球ができてきた」と自負する。この冬は1日500、多いときには1000スイングを課す。

「専用グラウンド手前には、地元でも有名な心臓破りの急坂があるんです」

往復約300メートル。選手たちはここをダッシュで10往復する。どんな高校に行っても「あの坂のほうがキツかった」となるほどの名物だ。「ひと冬越えたら尻まわりがグッと大きくなる。よそのチームが、『坂だけ貸してほしい』と言ってくるほどです」(同監督)。

選手をまとめる主将は相澤煌心(捕手・4番)。送球のうまさは「神奈川で3本の指に入る」(同)実力で、小柄ながら強打者。本塁打を15本も量産中だ。180センチの長身左腕エース・椿庵とのコンビも見もの。

10年からの10年間で全国大会に6回出場。今年も最大目標は8月の日本選手権出場にターゲットを絞る!