5日、女子15人制ラグビーの関東大会決勝(日体大健志台グラウンド)が行われ、流通経済大を母体とするRKUラグビー龍ケ崎グレースが、日本代表選手8人を擁する横河武蔵野アルテミ・スターズを40-36で下して悲願の初優勝を手にした。両チームは26日からの全国選手権に出場する。

試合は前半16分、グレースがアルテミのノックオンからボールを奪い、NO8北野和子のパスを受けて大谷苑佳(WTB)が先制トライ。同19分にもトライを決めて14-0と試合をリードした。その後もグレースは2トライを追加。対するアルテミも23分と43分にトライを返し、前半は26-14で折り返した。

ハーフタイムで井上愛美HCはプレッシャーディフェンスの徹底を再確認。「スクラムを自信をもってやろう」と気合を入れた。

後半はスクラム、モールで互いに譲らず、フェーズを重ねるうちにターンオーバーが発生、そこからカウンターをかけるトライが重なった。後半のトライ数は逆転しグレース2に対してアルテミ4。前後半で6本ずつのトライだったが、ゴールキックの差が勝敗を分けた。MIPはグレースのキッカー大塚朱紗が受賞した。

井上HCは初優勝に喜びを爆発。「関東一になることは私が現役選手時代にもできなかったこと。この勢いで日本一を取りに行きます!」と力強く宣言した。