友部シニア(東関東支部・茨城ブロック)は試合を決める場面や窮地になると「♪さぁ~、友部の夏が来た~」という、踊りつきの応援歌が響き渡る。選手と保護者が団結する、頼もしいバックアップだ。

「17年前の創部時は、1期生が2人しかいなかった。ここまでやってこれたのは、熱い応援のおかげです。新チームは2年8人、1年11人と若干小ぶりですが、日本選手権には昨年を含め6回の出場を果たしています。今年ももちろん、そこが目標です」と、地元茨城出身で元巨人の原田明広監督。「練習を通して精神的な成長を期待している。中学生なのでそういうところが一番重要なんです」(同)と指導理念を語る。

主将は後藤大樹(2番・外野手)が務める。長打はないが、シャープな打撃が売り。同監督はさらに注目選手として重川創思投手を挙げた。「体の使い方を重点的に教えているので、球威で詰まらせたり空振りを取れるようになれると期待しています。打の主軸は1年の石黒連央(4番)。身長170センチ、体重70キロ台後半の大型スラッガーです」

昨年はチーム初のプロ選手も輩出(巨人高橋優貴選手)。今年も“友部の夏”がきっと来る!?