東京6大学野球秋季リーグ・フレッシュトーナメント・明治神宮大会慶大優勝祝賀会が18日、都内のホテルで約560人が参加して開催された。長谷山彰塾長や大久保、堀井新旧監督、プロ入りが決まった郡司裕也、柳町達らが出席した。

昨秋慶早戦で始球式を行った田村勇志君(小6)が祝辞を述べた。田村君は生まれつき骨が伸びにくい障がいがあり、スポーツができなかった。NPO法人ビーイングアライブジャパンが提供する、長期療養中の少年少女に仲間との青春を届けるプロジェクトを通じて慶大野球部に入部。19年2月から20回、部員とともに練習するなど交流を深めた。

「全国優勝、おめでとうございます。昨年2月に野球部に入部し、日吉のグラウンドでボールの投げ方や捕り方、あいさつの仕方などを丁寧に教えてもらいました。ピッチャーの練習では目標を70キロと決め、最初は65キロくらいでしたが、日に日に上達し、71キロのストライクを投げることが出来ました。毎回、『ユージ、ユージ』と選手に声をかけてもらい、たくさんの勇気や元気をもらいました。野球部の皆さんのように人を励ます生き方はすごいなと思い、僕もそのような人になりたいと心から思いました。慶大野球部の誇りを胸に文武両道の皆さんのように強く、優しい人に成長し、いつか必ず恩返しが出来るようになりたい」と話した。