行田シニア(北関東支部・北部ブロック)

今年、望月和義監督が掲げたスローガンは「『感謝』笑顔で全力プレー」。同監督はチームの1期生。45年の歴史の中で、3分の1の15年を監督としてささげてきた。それだけに、選手たちの体の変化にも敏感だ。

「最近の子は体重移動や重心の安定が課題。ある日、大掃除後にはだしで素振りをさせたところ地面をしっかりつかむ感覚で動けた。はだしではかわいそうなので、足袋をはいた練習が名物になっています。行田は足袋の町ですしね」(同監督)。

主将を務めるのは小池永倭(中堅手)。選出の際、本人がやりたいと申し出たが、誰からも異論は出なかったという。「野球に取り組む姿勢が非常に真面目。一生懸命な姿をみんなが見ていました」と同監督。

注目選手を挙げてもらったところ、エースの小暮星南と2番手投手で兼遊撃手の家中侑作の名前が出た。

「小暮は小柄だけどガッツがありコーナーを突く投球が持ち味。対する家中は球威で勝るも制球が不安。この春、どこまで成長するかが楽しみです。打っては4番の松本雄人(一塁)と3枚目投手の石田大空(5番)が主軸ですね」(同)。

ミスを減らして失点を抑え、コツコツと点を重ねる泥くさい野球を目指す。