中本牧シニア(南関東支部・東ブロック)の村上林吉監督は44年前の立ち上げ時から「愛される中本牧シニアチーム」を目指してきた。プロ野球選手を13人も輩出し、神奈川の名門チームとして全国にその名をとどろかせる。全国選抜大会優勝、ジャイアンツカップ優勝など戦績も華々しい。「でも、突出したスター選手がいるわけではありません。全員野球で頑張る、それだけです」と同監督。

練習環境は申し分ない。専用グラウンドにマシンは7台。練習の後には名物の本牧ダービーも開催(?)される。「グラウンドの周りを1~3周するタイム走です。選手全員が時間内にゴールしないとやり直し。とてもキツイけれど、足腰と心の鍛錬になります。歴代のプロ選手もみんな通ってきた道です」(同監督)。

50人超の部員をまとめるのは小川大地主将。運動能力の高さと野球センスは群を抜く。「人間性も磨けば鬼に金棒」(同監督)と指名された。攻撃では副主将の磯貝一斗とともにクリーンアップの一角を占める。守っては左腕エースの石橋飛和と梅澤蒼空がバッテリー。まずはこの春、関東大会を目指す。