「私の指導のモットーは『愛情・情熱・根気』。昔から変わりません」。昨年9月に就任した座間シニア(南関東支部・北ブロック)新井孝行監督は、東京都市大学塩尻高校を初めて甲子園に導いた名伯楽(第93回、2011年)。一時、体調を崩したが、待望の再開となった。「中学生の指導は初めてですが、非常に純粋で素直だし、素晴らしい選手に恵まれました」と目を輝かす。

年明けには伊豆下田で合宿を組み、砂浜走で足腰の鍛錬を図った。「野球から少し離れることでメンタル面も鍛えましたよ」と笑う。では、どんな注目選手がいるのだろうか? 「一発勝負の試合は守備のミスが大きく響く。投手の存在意義も大きい」ということで、1年時から投げている左腕の濱田康平の名が挙がった。そして「ひそかに期待している選手」として控え投手だった塚脇康介の名も。「直球でどんどん攻めるタイプ。濱田との2枚看板にと期待しています」(同監督)。攻撃面では3番打者の向井祐翔がイチオシ。右に左に打ち分けられ、足もあるうえに打率は4割に迫る。菊地祐翔主将(遊撃手)のもと、「今年こそは全国大会へ」を合言葉に一体となって突き進む!