「チーム事情により新2年生も主力になるので、冬場は技術的なことより走り込みと体幹トレーニングを中心にやりました。足りなかったスピードとパワーは補えてると思います」

昨年6月に就任した千葉緑シニア(東関東支部・南千葉ブロック)荒木関隆監督は、基礎・基本に忠実に「高校で活躍できる選手作り」を目指す。そのため、前監督から受け継いだ文武両道の方針も貫く。勉強自慢の選手が多く、成績の悪い選手には勉強特訓もあるそうだ。部員は現在、2年4人、1年14人。この戦力で挑んだ公式戦(秋季大会)は初白星をつかんだ。

「主将を務めるのは宮代恵仁(捕手)。一番声が出るのと、主力投手が1年なので、気持ちをうまく乗せられるのではと選びました。エース候補は3人いて、速球派左腕の寺本音奏、制球力で勝負の石塚駿太と斉藤秀河です。攻撃面での注目は4番の中村風太。左でパンチ力があり、しっかりとらえれば本塁打も望める選手です。投手の寺本も1番か3番に座り、投打の軸になっています」(同監督)。

平日練習は打撃中心で木曜のみ。マシンは3台と恵まれている。「うちは少数精鋭。練習試合では全員に機会を与えます。まずは野球の楽しさを体感してほしいですね」(同)。