「ウチは昔から打撃のチームではありません。その点、新チームは投手陣の制球力も上がってきて、なんとかまとまってきました」と謙そん気味に話す佐倉シニア(東関東支部・東千葉ブロック) 松井進監督だが、佐倉の戦績は輝かしい。全国大会で何度も優勝し、秋季・春季の関東大会には96年から47回連続出場中(うち優勝9回)だ。プロ選手も多数輩出。昨年のドラフトではOBで慶大の津留崎大成が東北楽天に3位で指名された。

新チームで主将を務めるのは投打の中心を担う子安秀弥。「何ごとにも一生懸命な姿が他の選手の手本。強みは直球の制球力で、アウトにインに投げ分けられる」と同監督も太鼓判を押す。秋には投げていなかった左の川本虎太朗にも要注目。女房役の及川将吾は昨年まで三塁手でクリーンアップを打つ強打者だ。「非常に肩がよく、投手の個性を把握したリード面の成長も著しい。楽しみな選手です」(同)。メイン球場横には、専門家のアドバイスに基づいた適度な傾斜の坂道を敷設。練習の締めで坂道ダッシュを取り入れている。堅い守りに必要な強固な下半身はここで作られる。