甲府南シニア(西東京支部・山梨ブロック)

「この冬は、実戦練習を強化しました。“攻撃で生きれば守備でも生きる”という考えのもと、打線のつながりが最重要課題でした」。

藤巻亮次監督は、その成果を確実に実感していた。

そこに、想定外の新型コロナウイルス騒動。活動休止の間、選手がどう過ごすかは重大な関心事だ。同監督は「バットは1週間で1000回以上振ること。次に集まったときに体重は3キロ増」という明確な目標を与えた。チームが目指す全国大会出場のためには、一丸となって同じ課題に取り組むことが重要だからだ。

「攻撃面での注目選手は多いですよ。堀内海希主将(二塁手)のもと、梅谷志音(1番・中堅手)は走塁がうまく、単打でも二塁を陥れる足がある。おまけに長打力も。クリーンアップは3番に三枝恭也、4番に生山優人、5番に寺山勇翔が座ります。課題は下位打線のさらなる強化ですね」(同監督)。

守っては寺山がエースとしてマウンドに立つ。気持ちを前面に出し、小気味いいテンポでストライクを重ねていく。投打もきっちりと“つながって”いく。