こんにちは。先週のマイルCSは、素晴らしいメンバーがそろい、騎手同士の戦いが存分に味わえるレースでした。

中でも、藤岡康太騎手は急な乗り替わりだったにも関わらず、見事な騎乗でした。彼の騎乗スタイルである、前半をフワッと折り合わせて、しまいにすごい脚を使わせる戦法がナミュールの脚質とマッチしたのでしょう。いつも以上の切れ味を引き出し、勝利につながったと思います。この勝ちは、G1勝利という勲章以上に、自分のスタイルへの確固たる自信につながったと思うので、ここからどのように活躍して行くのか注目したいと思います。

23年10月、天皇賞・秋を制したイクイノックスとC・ルメール騎手
23年10月、天皇賞・秋を制したイクイノックスとC・ルメール騎手

さて、今週のジャパンCは、現在日本が誇る最強馬の直接対決という事で国内外からの注目を集める一戦となります。ルメール騎手と川田騎手という日本競馬の中心にいる2人の駆け引きもすごく楽しみです。そして、以前私が海外遠征でサポートさせていただいた、タイトルホルダーとパンサラッサも参戦するという事で、レースのペースや展開についてもとても気になります。

23年5月、オークスを制したリバティアイランドと川田将雅騎手
23年5月、オークスを制したリバティアイランドと川田将雅騎手

アーモンドアイが2018年に記録した2分20秒6の世界レコードを塗り替える可能性もあると感じます。イクイノックスとリバティアイランドの2頭には無事走り切ってほしいという気持ちが一番ですが、改めて強さを見せつけてほしいという気持ちや、他の陣営に一泡吹かせて欲しい気持ちもあり、複雑な心境です。(笑い)。これほど素晴らしいメンバーがそろう事はなかなかないと思うので、ファンの皆さまもぜひぜひ競馬場で観戦していただきたいと思います。

個人的には、イクイノックスとリバティアイランドの間に4キロもの斤量差があるので、リバティアイランドが有利ではないかと感じています。来週のコラムでレースの振り返りをするのが今から楽しみです。(レースホースコーディネイター)