<1>01年・馬連12万600円=優勝馬ブラックホーク

01年安田記念を制したブラックホーク(手前)。右は2着ブレイクタイム
01年安田記念を制したブラックホーク(手前)。右は2着ブレイクタイム

横山典騎手が乗った9番人気ブラックホークが勝利し、波乱を呼んだ。速い流れの中、後方でじっくり脚をためると、直線で末脚を爆発。99年スプリンターズS以来となる2つ目のG1タイトルをつかんだ。

1馬身差の2着には、15番人気のブレイクタイムが好位から粘り込み、馬連は安田記念の式別最高配当となる12万600円となった。

3着にも7番人気と伏兵評価だったメイショウオウドウが入ったが、当時は3連複、3連単の発売がなかった。ワイドは1-3着が1万6800円、2-3着が1万3050円。

前年の覇者で、1番人気に支持された香港馬フェアリーキングプローンは9着。


<2>12年・3連複9万2530円=優勝馬ストロングリターン

12年安田記念を制したストロングリターンと福永祐一騎手
12年安田記念を制したストロングリターンと福永祐一騎手

2番人気のストロングリターンが念願のG1初勝利を決めた。福永騎手を背に、道中は中団の後ろを追走。直線はグランプリボスとの大接戦になったが、最後は首差で制した。勝ち時計1分31秒3は当時のレースレコード。

内田騎手騎乗の2着グランプリボスは13番人気。3着には松岡騎手の15番人気コスモセンサーが好位から踏ん張り、3連複は9万2530円、3連単は46万8600円という高配当となった。ともに安田記念の式別最高払戻金額。

1番人気のサダムパテックは9着。その単勝オッズは6・6倍で、単勝支持率12・1%は安田記念の1番人気馬で最も低く、大混戦を物語っていた。


<3>93年・枠連9830円=優勝馬ヤマニンゼファー

93年安田記念を制したヤマニンゼファー(右)。左は2着イクノディクタス
93年安田記念を制したヤマニンゼファー(右)。左は2着イクノディクタス

2番人気のヤマニンゼファーが連覇した。好スタートから2番手で運ぶと、直線で力強く抜け出して1馬身4分の1差で快勝。柴田善臣騎手は念願のJRA・G1初制覇を果たした。

2着は14番人気の7歳牝馬イクノディクタス。後方から上がり最速の末脚で、3着シンコウラブリイを鼻差かわした。枠連は9830円、馬連は6万8970円の高配当となった。

1番人気のニシノフラワーは10着に敗れた。

ちなみに、ヤマニンゼファーはこの年の秋に天皇賞を制覇。JRA賞最優秀4歳以上牡馬、最優秀短距離馬を受賞した。