<オークス>

リバティアイランドは見ての通り。1頭だけ次元が違った。2400メートルも関係なし。中団の内で折り合った時、もう勝負はついていた。直線は軽く促した程度で6馬身差。本当に学習能力の高い馬。どこまで強くなるのか。秋を楽しみに待ちたい。

オークス5着のシンリョクカ(左)と2着ハーパー(左から2頭目)
オークス5着のシンリョクカ(左)と2着ハーパー(左から2頭目)

注目したのは、2着争いの方。2着ハーパーのルメール騎手と5着シンリョクカの吉田豊騎手は、本命馬を負かしにいく競馬をしていた。そのためにはリバティアイランドの後ろが取れるかどうか。1、2コーナーから2頭が競る感じでポジションを争ったが、やはり枠順(内、外)の差は大きかった。

吉田豊騎手にすれば、17番枠から積極的に出していった分、馬の後ろで脚をためたかったが、ルメール騎手も前に入られるわけにはいかない。外へ張るように位置を確保。シンリョクカにとっては厳しい競馬となり、4コーナーから早めに動く形で、最後はいっぱいになった。もし、内、外が逆なら着順も変わっていただろう。

オークス2着ハーパーのルメール騎手(左)と5着シンリョクカの吉田豊騎手
オークス2着ハーパーのルメール騎手(左)と5着シンリョクカの吉田豊騎手

3着のドゥーラは直線勝負に懸けた斎藤騎手の好騎乗が光った。ハーパー、シンリョクカとは違い、位置取りよりも気分良く走らせることに重点を置き、この馬の力を引き出した。桜花賞の大敗で人気はなかったが、これくらい走っても不思議はない。