馬名の由来となった“早生まれ”で注目された19年12月27日生まれのプリーミー(牡3、佐々木仁)が13日、川崎1Rの1400メートル戦でデビューした。スタートで出遅れたが、1コーナーでは先行集団の外に位置。向正面で先頭に立ち、最後は2着に大差の楽勝だった。

母アトミカオロはアルゼンチンのG1を制した同国産馬だが、本馬は南半球産ではなく、ドゥラメンテ産駒の日本産馬。20年1月10日の予定日より2週間ほど早く生まれたため、実質的にはまだ2歳の9月でも、ルール上は北半球産の3歳となり、負担重量の減量もなく、既走馬相手にデビューを迎えた。

この時期の最下級の3歳戦。素質を考えれば勝って当然とも言えるのだが、それにしても539キロの馬体は立派。良血らしい風格も漂っていた。見届けた佐々木仁師は「能力(試験)の時と動きが全然違う。跳びが軽くなった。能力は高いから、これから競馬を覚えてくれば楽しみ。コツコツいくしかないね」。まずは地道に賞金を加算することになりそうだ。【牛山基康】