「NARグランプリ2022」4歳以上最優秀牝馬には大井のサルサディオーネ(牝9、堀)が選定された。3年連続の受賞。地方移籍後の3年間、女王の座を守り続けてきた。

一昨年は日本テレビ盃、昨年はさきたま杯と、2年連続で牡馬相手のJpn2を制覇。ここ2年はともすれば年度代表馬に選ばれても不思議ではないほどの実績。4歳以上最優秀牝馬にしても3年連続となると過去には11~13年に受賞した笠松のラブミーチャンだけだ。2歳時の09年に続いて12年も年度代表馬となった同馬も12年に制したダートグレードは東京盃の1勝。歴史的名牝と遜色ない活躍といっていい。

今年初戦に予定していた東海Sは回避。「最終追い切り後に脚元に不安が出て大事を取りました。すぐに治まったので、今は牧場でエンプレス杯(Jpn2、2100メートル、3月1日=川崎)に向けて調整。そこが最後になると思います」と堀師。過去2年連続2着の舞台で集大成を迎えることになりそうだ。【牛山基康】