昨年の世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」2歳シーズンは大井のボヌールバローズ(牝3、福永)が優勝した。例年は北海道出身馬が強く、大井生え抜きの優勝は11年のショコラヴェリーヌ以来、南関東生え抜きに広げてもほかに浦和のケラススヴィアが20年に優勝しただけだ。
8月14日のデビュー戦は1400メートルを上がり37秒5で逃げ切り快勝。中2週で臨んだ2戦目の1600メートルは内々の4番手を追走して5着に終わったが、4コーナーで調教コースに行こうとするアクシデント。その後は間隔を空け、11月に笠松のラブミーチャン記念を逃げ切り、大みそかに大井の東京2歳優駿牝馬を逃げ粘って2着。シリーズ1勝2着1回で優勝した。
笠松をこなせたが、福永師は本質的に小回り向きではないと話す。浦和の桜花賞には向かわず、当面の目標は5月11日大井の東京プリンセス賞(S1、1800メートル)。その前に大井の外回りで始動の予定だ。「牧場から帰ってくるたびに成長を感じます」と師。まだまだ完成途上だけに今後の期待も大きい。【牛山基康】