1月20日の船橋3Rで船橋の西村栄喜騎手(47)が地方通算1000勝を達成した。荒尾の廃止に伴う移籍は11年前の12年3月。移籍前に947勝、19年には移籍後初の2桁勝利となる年間15勝を挙げ、あと7勝としていたが、その後はけがもあり、本人も「やっとできた」と話していた。

高校時代の93年には東四国国体の馬術で少年二段階障害飛越8位入賞の実績もあり、94年に6カ月の短期騎手課程(現在は廃止)を修了。95年4月にデビューを迎えた。00年には自厩舎のコウザンハヤヒデで園田の楠賞全日本アラブ優駿を制覇。NARグランプリのアラブ系3歳最優秀馬(当時は4歳表記)に育て上げた。調教の手腕は海外遠征の韓国でも発揮。09年のKRAカップマイルを調教から任されたサンスンイルロで勝利したことで一目置かれた。韓国通算60勝。生涯通算1000勝は11年12月11日に釜山で達成した。

荒尾時代の師匠から受け継いだ「赤胴白二本輪」の騎手服もすっかり船橋になじんだ。ようやく迎えた大台に「長かった」と苦笑いだったが、「まだ乗っていたい」と変わらない笑顔も見せていた。【牛山基康】

◆西村栄喜騎手通算1000勝達成表彰式 11R確定後、ウイナーズサークル。