クラウンCトライアルの椿賞が準重賞となった19年以降、4年連続で勝ち馬が本番のクラウンCも制している。19年ホールドユアハンドに始まり、20年ウタマロ、21年ジョエル、22年フレールフィーユと続いた。これだけ本番に直結するトライアルも珍しい。

2月28日に行われた今年は直線で抜け出した船橋2騎のたたき合い。内のチェルカトローヴァが粘りを見せたが、最後は外のハセノゴールド(牡3、張田)が競り勝った。着差は頭。ただ、騎乗した張田騎手の口からは「能力が抜けていた」との言葉が返ってきた。「五分、六分の仕上げだった。納得した調教ができないまま迎えてしまった」。それでも勝ち切ったからこその言葉なのだろう。

「うまく仕上げられるか、仕上げられないかの差だと思う。気性はだいぶ改善されてきた。強い馬にもまれて場をわきまえてきたというか、前はもっと粋がって走っていた(笑い)」。全日本2歳優駿9着、ニューイヤーC6着と重賞で苦戦が続いたが、その経験も生きたか。4月5日の本番に向け、さらに上積みを期待できそうだ。【牛山基康】