16日に水沢で行われた留守杯日高賞には南関東から桜花賞の3、4、6着馬を含む5頭が参戦。制したのは桜花賞4着からの臨戦で1番人気に推された大井のワイズゴールド(牝3、市村)。2着に4馬身差の快勝だった。市村師が「地元のトップジョッキーですので指示は出していません。この馬はどんな競馬にも対応できますからね」とコメントしていたが、山本聡騎手の起用も勝因といえそうな見事な逃げ切りだった。

これで世代別牝馬重賞シリーズ「グランダム・ジャパン」3歳シーズンのポイント争いでは暫定1位。桜花賞4着の2ポイントに遠征での1着の15ポイントを加算して17ポイントとした。レース直後は「東京プリンセス賞とのじぎく賞の両にらみで次走を考えます」と話していたという師。その結論を先週の大井で聞くと「向こうの方がポイントが高いから」と5月11日園田ののじぎく賞(1700メートル)に決めたとのことだった。同日に大井で行われる東京プリンセス賞は南関東地区限定のため1着でも7ポイントの設定だが、園田で勝てば水沢と同様、遠征での1着で15ポイント。暫定1位をキープしてシリーズも逃げ切りか。優勝を目指して園田に向かう。【牛山基康】